開発目標

自然の恵みで楽しい入浴

入浴は古代のみそぎ(禊)から始まり、鎌倉時代、江戸時代を経て楽しい生活週間として定着してきました。

特に最近は毎日のように入浴やシャワーをされますが、お肌が弱い、痒みが出るなどにより、充分に楽しめない方もおられますので、天然系素材を生かして、どなたでも入浴を楽しんでいただけるようなシャンプーの開発を目指しました。

この開発目標達成のため、特に次の点に留意して設計、マーケティングをおこなっております。

安全性を最優先されるかたに安心感を与えるものであること

天然系素材には安心感を持たれる方が多いこと、環境問題を考えた時には天然系素材が生分解性にすぐれていることから、天然物または天然物を原料とした素材を選びました。

そのなかでも、高い安全性データの揃ったものを厳選して配合しました。

配合成分の 全成分表示とその機能の簡単な説明は「 配合成分の説明」を、 生体成分との関係も含めた詳しい説明は「 配合成分の詳しい説明」をご覧下さい。

刺激が少なく、痒みを軽減してくれること

低刺激性で特に定評のあるアミノ酸、糖類で作られた界面活性剤、保湿剤の配合など、徹底して低刺激性、低アレルギー性の素材を選定して行った結果、自然に無添加処方のシャンプーとなりました。

さらに、アレルギーが起こる可能性を極力低く抑えるために素材の数を少なくすること、肌に刺激の少ない弱酸性にすること、保湿性を充分に持たせること等々、配合上の工夫を凝らしました。

(注) 天然物○○種類配合というシャンプーをよく見かけます。 お客様に夢を持っていただけ、販売しやすい利点がありますが、配合する素材が増えると、それだけアレルギーが起こる可能性を増してもいます。 私共では全く逆の考えをしており、同じ天然系でも、安全第一(低刺激優先)、販売第二(イメージ後回し)としました。

泡立ちや入浴後の髪、頭皮、からだに使用感の良いものであること

低刺激を目指したもの、環境に良いことをうたったものなど数多くの製品が市販されています。

しかし、アミノ酸系の素材を使用しないで低刺激を追究したものは、泡立ちが悪かったり、石けんシャンプーのようにキシミが出たりするなど、なかなか使用感と両立しにくいことがあります。

あんだんてシャンプーではアミノ酸系、糖類、脂肪酸エステル類の特性を生かすことにより、増泡剤、増粘剤を使わずに “使用感の特長”を出すことに成功しました。

長くお使いいただくと、髪のツヤの良さに気付かれます。

ラベルがきれいで浴室に楽しい雰囲気を作ってくれること

一般には、 シャンプーとリンスが必要なうえ、ラベルは字が小さくて見にくかったり、英語が多くて分かりにくく、イラつく原因になることは皆様ご経験されていると思います。

ボトルの形状が工夫されていますが、まだ分かりにくいことがあります。あんだんてシャンプーでは、まず、処方上の工夫により、リンス不要としました。

ヘアシャンプーとボディシャンプーは絵と色で区別することとし、なによりもボトルの存在自体が浴室を明るくし、楽しい雰囲気にしてくれるラベルデザインとしました。

当然、環境にとっても特にやさしいものであること

アミノ酸系、糖類、脂肪酸エステル類など生分解性が良いことは勿論のこと、環境面でも高い安全性を追究しました。

環境と共存できてこそ、楽しい入浴といえると思います。

(注)詳しくは、「私の視点・雑感」の ”化学屋のつぶやき”に書きました安全性の考え方をご覧下さい。

開発、マーケティングにおける化学技術者の視点

世の中には健康と環境をうたい文句にした製品が溢れていますが、”環境といえば石けん”、”極端な天然物崇拝”、”化学物質は何でも悪玉” などに偏り過ぎているように感じます。

なかには化学を脅かしの材料にしているものまであり、化学技術者からみると嘆かわしい思いです。

開発コンセプトを ”自然の恵みを化学で生かす”と表現し、化学技術者の視点で配合設計、マーケッティングを行っていることを明示しました。