シャンプーの選び方
大手の汎用性シャンプー以外にも世の中には星の数ほど多くのシャンプーがあります。
それだけ皆様のお好みが色々あると言えますし、小さな会社ほど特色のあるシャンプーを開発、販売しています。
シャンプーにこだわりを持つ方が、ご自分の好みのシャンプーに出会うために、どのような基準で選定して行ったら良いのでしょうか?
一方、特色のあるシャンプーを開発、販売している私共からすれば、配合設計思想、マーケッティング姿勢に共感し、製品の特長を実感していただけるお客様に、どのようにして出会えるかが大きな課題です。
そこで、シャンプーを選定、評価される時に参考となる項目をキーワードの形で図式的に整理し、下にあんだんてシャンプーの特長を各キーワードの下に記号で入れさせていただきました。
まず、良いシャンプーの条件とは一般的にどのようなシャンプーが好まれるのでしょうか?
- 過度な脱脂を抑制し、適度な洗浄性
- キメ細かく豊かな泡立ち
- 肌や毛髪に刺激がなく、安全性が高い
- 洗浄後の肌や毛髪の仕上がりが良い
これらの条件が要求されますので、その目的に合わせて素材を選定して行きます。
一般的にはコストなどの制約がありますので、そのなかで如何に最適化を図かり、特色を出して行くかにより配合設計が変わってきます。
従って、星の数ほど多くのシャンプー生まれてくる訳です。
一方、シャンプーを選定する側から見ると「良いシャンプーの条件」と素材がどのような関係であるのか、専門家でないとなかなか分かりにくいところがあります。
そこで、自分の好み、一般に話題になっている以下のようなキーワードで選定してゆくことになります。
ただ、せっかく全成分表示になったのですから、配合成分についての解説や成分辞典を参考にして選定する方法にも触れます。
最初の4項目で大きな方向付けが出来ますので掛け算のマークで繋ぎ、後の6項目は言って見れば好みの要素が強いので、プラスのマークとしました。以下、各項目について説明します。
アンダーラインのある項目は「 お肌の?(クエスチョン)」に詳しい解説があります。
『なお、アレルギーのある方は、ご自分に合ったものを選ぶ必要がありますので「 良いシャンプーの選び方 」として別途まとめましたので、こちらも参考になさって下さい。』
低刺激 | これをうたわないシャンプーはないくらいですので見極めが大切です。
シャンプーの刺激性は主剤(最も多く配合されている成分)である洗浄成分によって大きく左右されます。 全成分表示で水の次に書いてある洗浄成分です。(ボディシャンプーなどではBGが水の次に出てくることがありので、その時は最初に出てくる洗浄成分で判断します。) コスメチックQ&A事典(日本化粧品工業連合会編)でマイルドシャプー(商品名ではありません。)や、同じく敏感肌用化粧品と定義されたものが低刺激と呼ぶにふさわしいと思います。 低刺激性ランキングで第6位、第7位になっている洗浄成分を主剤に使っている場合は低刺激性とは言えないと考えて良いでしょう。 低刺激を、このように定義するだけで全市販製品の2割以下に絞られると思います。 あんだんてシャンプーは開発ターゲットなどに書いたように、低刺激の面では◎と考えています。 NPOアレルギーネットワークでのユーザー評価で良好な結果が得られましたので、共同購入品に選定されました。 |
天然系 ▶ | 特色のあるシャンプーには良く出てきます。大きく分けて2つに分類されます。
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無添加▶ | 表示指定成分であった化合物*1(全成分表示制度に変わってからは医薬部外品のみに適用さるようになった。)を含まないことを一般に無添加または無添加処方と言います。
*1 人によっては長期連用により、皮膚障害を起こす可能性があるために表示を義務付けられていた成分。 具体的にはパラベン(防腐剤)、香料、などが表示指定成分でした。あんだんてシャンプーは低刺激性を追究した結果、自然に無添加処方になりました。 ◎印 |
環境受容 ▶ | 最近は“地球にやさしい”が合言葉のように使われますが、環境に受け入れられやすいという意味で環境受容型という言葉が使われます。
石けんが、環境に良いものの代名詞のように宣伝されてきましたが、魚毒性は良いものの、汚染負荷は却って増す、石けんカスが、配管を詰めるなどの問題も指摘されています。 あんだんてシャンプーは石けんのような欠点がないアミノ酸系界面活性剤を主体に配合し、さらに他の成分も天然系を使用していますので生分解性が良い特長があります。 ◎印 |
こうして見てくると低刺激、天然系、無添加、環境受容の4項目を掛け合わせた(すなわち、すべてを満足した)シャンプーは極めて少ないことが分かります。
特に天然系では天然物○○種類配合と言う例が多いのですが、素材の数を増やすとそれだけアレルギーを起こす可能性が増えますので敏感肌用では素材の数を減らすように心掛けます。
あんだんてシャンプーではこの考え方に合わせているので、同類の製品はさらに少なくなります。
使用感 | 使用感はお客様の好み次第ですので、優劣はつけられません。
キメ細かい泡立ちは共通して喜ばれます。 あんだんてシャンプーは、アミノ酸系洗浄成分、保湿剤の特長を生かして、髪がまとまりやすくツヤが出てくるように、肌はシットリするように配合しています。 使用感は好みの問題で、比較すること自体に意味がないので○としました。 あんだんてシャンプーの 使用感の特長 は別に記載しましたが、ファンにとっては当然◎になる訳です。 |
ラベルデザイン | 世の中のデザインはなかなかおしゃれで、カッコ良く、英語が多くていかにも化粧品らしい雰囲気がありますが、文字は小さく、使いやすさは後回しにされています。
ヘアとボディの区別はボトル形状が工夫されてはいますが、今一つです。 最近は日本語を大書するものもあって、実用性は改善されていますが、楽しくはありません。 あんだんてシャンプーは色と絵で区別をしており、デザインの持つ温かさ、色のきれいさが浴室全体を明るく、楽しい雰囲気にしてくれます。 パーソナルシャンプーなので、発想も新しく、このような思いきったことができました。 ◎印 |
香り▶ | お好みによって大きく変わりますので選定時の大きな要因です。
あんだんてシャンプーは低刺激性、低アレルギー性を最優先しましたので 無香料としました。 香りはリラックス効果も大きく、お好みもありますので、体質、体調などTPOに合わせて,別途お使いいただくのも良いと思います。 その点、無香料の方が自由にお選びいただける利点があります。 |
アミノ酸 | 髪に良いことは広く知られていますので“アミノ”または“amino”をつけたシャンプーが数多く出ていますが、アミノ酸保湿剤配合というものが、多いようです。
洗浄成分はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩であっても保湿剤としてアミノ酸が配合されているだけで価格が高く設定されています。 まして洗浄成分からアミノ酸系とした場合は原料費も高いので、さらに高いものとなります。 あんだんてシャンプーは洗浄成分は勿論のこと、保湿剤もアミノ酸系とし、さらにトレハロース(糖類)も併用してアミノ酸系との相乗効果を発揮させています。 |
リンス有無 | 指通りの良さ、サラサラ感を最優先される方はリンスも使われるか、リンスインシャンプーを選択されますが、それぞれ難点もあります。これこそ好みの問題です。
脱脂力の強いシャンプーで洗った後、リンスでカバーするのではなく、リンスがなくても良いような洗浄成分を配合したシャンプーを使うのが基本です。 ですから、リンス不要としたシャンプーの大半はアミノ酸系シャンプーです。 あんだんてシャンプーはアミノ酸の項で書いた効果でリンスレス(リンス不要)としています。 |
弱酸性▶ | 人の肌は弱酸性ですので、この条件の方が刺激が少ない傾向にあります。
テレビの宣伝を見ていると弱酸性だけが重要な要因のようにみえますが、大切なのは洗浄成分も含めた低刺激性で、弱酸性は肌にやさしいための一つの条件と考えた方がよいと思います。 石けんはアリカリ性です。 あんだんてシャンプーはアミノ酸系界面活性剤の特性を生かして弱酸性としています。 ○印 |
価格も選択上の重要な項目ですが、特色のあるシャンプーの場合は“期待する効果があるか?”、“自分に必要なものか?”、“自分の好みに合っているか?”によって安くも感じ、高くも感じます。
あんだんてシャンプーは同じような素材を使ったもの(天然系、無添加、アミノ酸系など)の中では安く設定していますが、それなりの価格もしますので、開発コンセプトをご納得のうえお求めいただき、末永くご愛用いただければ幸いです。