あんだんてシャンプー
良いシャンプーの選び方


第9回 無添加処方
"無添加"の代表的なものは"旧表示指定成分無添加"です。
旧表示指定成分を含まなければアレルギーを起こしにくい方向ではありますが、旧表示指定成分の制定経過、その後の運用の問題からみて単純に"無添加だから安心"とは言い切れません。
そのことを知った選定上のキーワードとしてご利用下さい。
その他の"無添加"は技術的にはあまり意味がありません。

"無添加"の表示
無添加を表示する時は、何を無添加なのか表示する必要があります。もっとも多く使用されるのは、"旧表示指定成分無添加"です。

表示指定成分
一般の方には何ら安全性に問題のない成分であっても、ごく稀に体質的素因のある方にとってはアレルギーを起こすことがあります。その事故を防ぐため医師および消費者自身に周知する目的で100数種の原料が「表示指定成分」として表示が義務付けられていました。(法改正により現在は指定成分の表示はなく全成分表示になっています。)

制定の経過と問題点
過去にアレルギーの事例のあったものがすべて指定されました。(使用方法が不適切と思われるものも含めて)この結果広く使用されている成分ほど指定される機会が増える一方、使用量が少ないために見逃されていた成分もあると考えられます。
従って、指定されなかったからと言ってアレルギー性がないという保証はありません。

運用上の問題点
制定の経過からみてデータが蓄積された段階で発生確率も考慮して再設定すべきものだと思います。
業界としてはデータを蓄積したのですが行政が動かなかったとの話もあり残念なことです。

旧表示指定成分は避けるべきか?
過去に事例があった訳ですからアレルギーのある方は避けた方が無難ですが、アレルギーは個人差もありますので絶対避けなければいけないというものでもありません。一方、無添加だからといって盲信してもいけません。ご自分の肌に合っていれば、それでよしとされた方がよいと思います。
なお、一般に低刺激性化粧品、敏感肌用化粧品では配合を避けている例が多いようです。

どういうものが表示指定成分か?
100数種のうち、防腐殺菌剤:35品目 エモリエント剤:11品目 酸化防止剤:6品目などです。それだけ防腐は難しいということでもあります。
情報の取捨選択表示指定成分については色々な説が飛び交っていますので注意が必要です。
パラベン:
使用していない会社は、まるで毒物のように言い、使用している会社は、パラベンなしではまともな化粧品は作れないと言ったりしますが、いずれも極論で正しくありません。
色々な防腐剤がありますし、薬事法上防腐剤と定義されていなくて低刺激性と防腐性能を兼ね備えた成分で防腐目的を達することも可能です。
フェノキシエタノール:
表示指定成分ではないので多用されていますが、アレルギー面ではパラベンと決定的な差はないと言われています。
無添加批判:
無添加処方では必要な成分が入っていないので却って危険という評論家もいますが、配合設計を知らない人の空論です。防腐剤に限らず色々な成分があり代替できます。ただ、旧表示指定成分は広く使用され価格も比較的安いので無添加処方はコスト的に苦しい面はあります。

その他の無添加
"鉱物油無添加"、"シリコーン無添加"などがあります。これらの成分は発売初期にトラブルを起こしたので印象が悪いのですが、現在は改善されていて問題ありません。どちらかと言えば天然系を強調するために使われているようで技術的にはあまり意味がありません。"エタノール無添加"はエタノールアレルギーの方には有用です。

※フレグランスジャーナル誌の記事より一部引用させていただきました。

[9]戻る [0]Topへ count