あんだんてシャンプー
良いシャンプーの選び方


第2回 シャンプーをとりまく環境の変化

少し長い目でみると生活習慣、素材・配合技術、情報の量・質などが大きく変化していることに気がつきます。
シャンプーの選定を行う場合もこのことを念頭においておく必要があります。今回は、この問題に焦点をしぼりました。

使用の頻度:
戦後は週に1回くらい石けんで洗っていたものが、最近では毎日シャンプーし、朝シャンをされる方もおられます。その使用頻度にあったシャンプーが求められています。

きれい好き:
きれい好き、清潔好きは"洗い過ぎ"になりやすいので注意が必要です。さらに過度の殺菌力、防腐性能を求める傾向にあり、いずれも肌への負担を増すことになります。

技術の進歩:
シャンプーにおける配合素材および処方は常に進歩しています。界面活性剤、添加剤の例を図1に載せました。
石けんがもっとも歴史があり紀元前から使われてきました。ただ、石けんカスの問題があり対策としてASが開発されました。
しかし刺激性の面で改良の必要があり→AES→アシル化アミノ酸塩と改善されてきました。AESは表示名称では、ラウレス-○硫酸Naなどとなり、汎用のシャンプーで多用されています。アシル化アミノ酸塩とは、いわゆるアミノ酸系界面活性剤で、表示名称ではココイルグルタミン酸Naなどです。(注:○には数字が入ります。)
さらにコンディショニング効果のある両性界面活性剤が開発されて使用感の向上に寄与しました。1970年代以降は新しいコンディショニング剤があいついで開発されています。新しい素材が出ると初期トラブルが発生しますが、新処方の開発などで問題点をクリアしてきました。
図1 シャンプーにおける主な界面活性剤、添加剤の変遷

商品の開発:
新素材、新処方により、より低刺激性で使用感がすぐれた商品が開発されています。選ぶ楽しさが増えていると言えるでしょう。
成書(*)によればシャンプーの有用性の変化および将来像は、「汚れを落とす」→「髪・頭皮を傷めずに清潔にする」→「気持ちよく洗う、心身ともリフレッシュする」→「新たな機能の付与―髪をスタイリングしやすくする」と考えています。

情報の開示:
薬事法の改正により全成分表示が義務付けられ、飛躍的に情報の開示が進みました。また、メーカーも情報の提供に努めています。
ITの普及:商品を知る機会が増え選択肢が増えました。また、情報を入手する機会が増えたのはよいことですが、玉石混交なので消費者には判断力が求められています。(**)
(*)図1および「シャンプーの有用性」
日本化粧品技術社会編集 武田克之ら監修「化粧品の有用性」より引用させていただきました。
(**)お勧めの図書および情報
「化粧品成分用語事典2008」・http://seibun-check.com/・角谷貴斗著「化粧品中身の真相」・角谷貴斗著「天然成分だけで化粧品を作ることはできないのか?」
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